<書画五拾三駅 原・富士の根方古事 芳虎画>
        
景行天皇の皇子・日本武尊が東征のおり、相模の国の手前で土地の役人を名乗る者の罠で沼の草原で火をつけられ、炎に囲まれてしまった。
この時、倭比売(やまとひめ・景行天皇の妹)から授かっていた天叢雲(あめのむらくも)の剣を抜き、周囲の草を切って向かい火を炊いて窮地を脱した。罠に落とし入れようとした者たちを退治したとされる古事を描いている。
天叢雲(あめのむらくも)の剣は、三種の神器の一つ。